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浄土真宗の行事 宗祖降誕会

浄土真宗の行事 宗祖降誕会(しゅうそごうたんえ)

宗祖、親鸞聖人のご誕生をお祝いするご法要です。

親鸞聖人は、1173年(承安3年)4月21日(旧暦4月1日)に、京都日野の里でご誕生になられました。

この宗祖降誕会は、明治7年に、本願寺第21代宗主明如上人によって京都西本願寺で営まれ、やがて一般のお寺でも行われるようになりました。

これに似た行事として、仏陀の誕生を祝う灌仏会というものがありますが、浄土真宗ではこちらの行事の方がより盛んな様です。現在では、この日に近い休日を利用して、催されることが多いようです。

浄土真宗の行事 報恩講

浄土真宗の行事 報恩講(ほうおんこう)。御正忌(ごしょうき)

宗祖、親鸞聖人の祥月命日の前後に営まれる年忌法要で、浄土真宗寺院および門信徒において最も大切な法要行事のひとつです。

阿弥陀仏の本願力によって救われた喜びを、同じ門徒同志が集まって、互いに念仏を唱えながら感謝します。

本願寺三世覚如が、親鸞の三十三回忌に『報恩講私記(式)』を撰述したことが起源であるとされています。

現在では執り行う期間が3日前後と短縮されることが多いのですが、かつては一週間ほども続く大法要でした。本山では現在も一週間の期間執り行われています。

お葬式の変化、小規模化について

お葬式といえば、これまでお寺を含む、地域のいろいろな方々の協力によって進められてきたものでした。

読経や焼香などを執り行い、故人の死を友人・知人・近隣・仕事関係に幅広く伝え、盛大に見送ることが、故人への手向けになると考えられていました。地域の共同体や企業などが協力し、人を動員して、できるだけ大勢が会葬する大規模な葬儀が良しとされていたのです。

現在もこのような伝統的な葬儀はよくみられますが、特に都市部では小規模化・個性化が進んでいます。

少子高齢化や核家族化、ご近所とのお付き合いの減少などが一般的になり、ご自身のお葬式は家族葬がいい、親族と親しい人でささやかに見送ってほしいと希望されるお方が増えています。

家族葬とは大まかに、近親者のみで行うご葬儀のことです。通夜と告別式といったセレモニーをご家族の他は身近な友人、知人と少人数で執り行います。儀礼的な弔問は受けないこともあります。

無宗教の場合の法要はどうなるのでしょう

当寺では執り行いできませんが「無宗教葬」というのは、宗教的な形式にとらわれない自由な形で故人とお別れする新しい葬儀の執り行い方をいいます。そのため、後の法要の仕方関しても特定の形式は一切ありません。いつ、どういう形で追悼するかは自由です。

例えば、一般的な仏教の場合に「年忌」に合わせて法要を行うように、1年や2年などの区切りを法要の日に定めるのも良いでしょう。その場合は命日ではなく誕生日でもかまいません。また仏教の法要に合わせても問題ありません。