故人が散骨を希望していたとしても、残された方々がいつまでも近くにいてほしい、合いに行く場所がほしいという気持ちは、ごく自然なものです。
この場合は、分骨をして一部はお墓へ、一部は散骨するという方法が考えられます。
遺言として散骨を希望されていた場合でも、法的効力がある事項ではないため、遺族の気持ちを重視してお墓を建てても問題はありません。ちなみに遺言として法的効力があるのは、(1)相続財産についての事項、(2)身分に関する事項、(3)その他、祭祀の主催者や遺言執行人の指定、の3つに関わるものとなります。
また、散骨とは、ご遺骨を自然にかえすもので海や山などにご遺骨を細かく粉砕した上で撒くことをいいます。
山の場合はその土地の所有者の承諾を得る必要があり、法的な規制がないからといって、勝手に散骨するわけにはいきません。海の場合も細かな条件がありますので、お寺にご相談されることをおすすめします。
厳密には、各宗派によって異なりますが、おおよそのお墓参りの順序は次のようになります。
1.お墓の掃除
まず最初に、お墓の前で合掌をしてから、お墓のお手入れにかかります。 周辺の掃除からはじめ、ほうきでお墓の回りを掃き、雑草などが生えていたら取り除きましょう。また、水鉢、花立て、線香台、などをきれいにして、最後に墓石をきれいに洗います。 墓石を洗うときは、文字など細かい部分はブラシなどを使い丁寧に洗いましょう。特に文字が彫ってある箇所は汚れがたまりやすいので、ていねいに掃除するようにしましょう。
2.お花とご供物のお供え
掃除が終わったら、墓石に水をかけ(打ち水)、新しい水をたっぷり入れた花立てに持参した花を入れ供え、水鉢にも水を入れます。
ご供物をご用意されている場合は、包装されていない物は半紙を敷くなどして供えます。ちなみにご供物は、どのような物(果物・お菓子・お酒など)をお供えしてもかまいません。故人を思い、ご家族が納得できるものでご供養するようにしましょう。
(続きます)
※この投稿は、墓苑に関する一般的な知識の普及を目標にしています。当寺に関するご案内ではございませんので、何卒ご了承下さいますようお願いいたします。
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